十数年前に証券会社の不正などが問題となりましたが、証券会社による自主規制機関として日本証券業協会が設立されています。
日本証券業協会は有価証券の売買その他の取引等を公正かつ円滑ならしめ、投資者の保護を目的として内閣総理大臣の認可を受けて設立された証券取引上の法人です。
日本証券業協会は金融庁長官の登録を受けた証券会社及び外国証券会社、登録金融機関によって組織されています。
このうち証券会社及び外国証券会社は会員、登録機関金融は特別会員となっています。
日本証券業協会への加入は任意ですが、現在全ての証券会社および外国証券会社は加入しているようです。
数としては現在の所、会員が308社、特別会員が217社のようです。
主な日本証券業協会の業務内容は投資家の苦情処理や未上場の店頭株の管理などです。
またホームページ上などで新規公開に際して行う株券の個人顧客への配分状況、上場有価証券発行会社の発行した店頭取扱有価証券の売買状況、株券等貸借取引状況など統計情報を提供しています。
証券取引をする際、証券会社の不正などがあったとしたら、投資している側としては安心して資産を差し出すわけにはいきません。
しかし投資をする際に苦情などがある場合は、日本証券業協会という相談にのってくれる機関があるから安心して投資できると言えるのではないでしょうか。